熱エネルギーシステム学
宮良研究室



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- 臭化リチウム水溶液による水蒸気吸収に関する研究 -

 吸収式冷凍機は、図1に示すように吸収器、蒸発器、凝縮器、再生器の4つの主要部分からなる。中でも吸収器は吸収式冷凍器の心臓部であり、効率に及ぼす影響が最も大きい。現在、臭化リチウム系吸収式冷凍機は装置が大型であるため、家庭向きではなくビルや工場などの大型施設での使用が主である。また、圧縮式などに比べて成績係数が小さいなどの欠点があげられる。そこで、吸収器において効率のよい水蒸気吸収を行うことで、吸収器部分の小型化、高性能化が可能となる。
 吸収器では、冷媒である水蒸気を吸収させるために、溶液を冷却する必要がある。そのため、吸収器の小型化、高性能化には高性能な伝熱菅が要求される。本研究では、平滑管と管内表面を加工した螺旋溝付管を対象に、鉛直管内を流下する臭化リチウム水溶液膜による水蒸気吸収について実験を行っている。

図1 吸収式冷凍機概要